幕末における会津藩家老、山川浩が書された、
木札の百人一首を出品いたします。
木札は取り札100枚と、白札が4枚あり、
箱が白札を含めて、52枚ずつ2列に収納できるように作成してあります。
木箱の蓋の内側に来歴が記してあり、
山川浩が書した旨、また松平容大令室の鞆子夫人が
箱書きをされたなどの旨、山川浩を従兄にもつ一壽のご署名入りで筆書きされています。
山川浩は幕末では会津藩家老で、
維新後は陸軍軍人、貴族院議員、高等師範学校初代校長を務められるなどされた人物で、西南戦争の際に詠んだ、
薩摩人 みよや東の丈夫が
提げ佩く太刀の 利きか鈍きか
が有名で、この歌で山川浩をご記憶の方も
多いのではと思います。
一壽の筆書きが大戦直後の昭和21年(1946年)で、
松平鞆子の箱書きが明治40年(1907年)で、
札が書されたのは、山川浩の没年が
明治31年(1898年)ですので、それよりは前で、
札が書かれたのが約130年以上前ということになります。
札には裏に鉛筆で番号が振ってあり、
番号が現行の百人一首の通例の順番と異なるものもありますが、100枚揃っています。
ただ、56番、84番は白札となっており、元から書かれなかったのか、
それとも紛失して白札で代えたのかは不明です。
木箱の仕様が、104枚入るようにできていることからも、
もともと白札を4枚入れるように作成されたことがわかり、また56番と84番の分も札があることから、
後に紛失したというよりは、はじめからこのようで
あった可能性もあります。
歴史的にも大変貴重なお品で、ゆかりの方には家宝もの、
また一般的に見ても博物館、資料館に所蔵するレベルのお品と思いますが、お安く出品いたします。
しかるべき保存をしてくださる方にお譲りしたく思います。
ゆかりの方に、お好きな方に、ぜひどうぞ。
注意事項
上記のように、表に百人一首の下の句が筆書きされており、裏には鉛筆で番号が記されています。
筆書きのある札が98枚あり、56、84番は白札となっています。
これとは別に白札が4枚附録しています。
箱の蓋の表には松平鞆子と思われる箱書きがあり、
内側には、来歴が記された筆書きがあります(画像)。
全体に100数十年の経年がありますが、保存は非常によく、美品の範疇と言えるものと思います。
カテゴリー:
ホビー・楽器・アート##美術品・アンティーク・コレクション##書