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フランツ・ファノン (著)
みすず書房
精神科医であり、アルジェリア戦争に身を投じた第三世界解放の理論家、抑圧と非人間化への宣戦布告の書『黒い皮膚・白い仮面』はじめ4冊の著書の作者、そして仏領アンティルに黒い皮膚をもって生まれたマルティニック人——ファノンの思想の独自性をなすものは何か。
第1巻「黒い皮膚・白い仮面 」 海老坂 武 , 加藤 晴久 訳
1970年 2刷 帯なし
「黒人の不幸は奴隷化されたということである。白人の不幸と非人間性はどこかで人間を殺してしまったということである。…黒人であるこの私の欲することはただひとつ。道具に人間を支配させてはならぬこと。人間による人間の、つまり他者による私の奴隷化が永遠に止むこと。…ニグロは存在しない。白人も同様に存在しない。」
精神科医、同時にフランス領マルチニック島に生まれたひとりの黒人として、ファノンは最初の著作である本書で、植民地出身の黒人が白人社会で出会う現実と心理を、精神分析学的なアプローチを含め、さまざまな側面からえぐり出してみせた。
他からの阻害があるとき、内面においても自己を阻害する黒人に向けて、そこからの解放を訴えたファノンの言葉は、彼自身の生を出発点として実践のただ中から発せられたものであるゆえに、読む者の心に迫る。
第2巻「革命の社会学ーーアルジェリア革命第5年」
宮ヶ谷徳三、花輪莞爾訳
1969年 初版 帯・月報付き 入手困難書。
第3巻「地に呪われたる者」鈴木道彦 浦野衣子訳
1970年 2刷 帯に破れあり
第4巻「アフリカ革命に向けて」佐々木武他訳
1969年 初版 帯付き
いずれも経年の黄ばみ、やつれがあります。全巻とも、書き込みはありません。
分売はご容赦ください。